サカグチ アキラ   SAKAGUCHI Akira
  坂口 顕
   所属   兵庫医科大学  リハビリテーション学部 理学療法学科
   兵庫医科大学  大学院リハビリテーション科学研究科 リハビリテーション科学専攻
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2018/10
形態種別 学術雑誌
査読 査読あり
標題 二相性微弱電流刺激は免疫抑制状態の創傷エリア縮小に有効か? ステロイドモデルラットを用いた検証
執筆形態 共著
掲載誌名 物理療法科学
掲載区分国内
出版社・発行元 日本物理療法学会
巻・号・頁 25,95-98頁
総ページ数 4
担当範囲 研究の企画立案,データ処理,考察
担当区分 責任著者
著者・共著者 吉川 雅夫, 坂口 顕, 川口 浩太郎, 藤岡 宏幸
概要 本研究では、創傷に対する微弱電流刺激(Microcurrent electrical stimulation:MES)の治癒促進効果について、ステロイド投与モデルラットを用いて検証した。対象はSDラット(6週齢36匹)とし、ステロイドを筋肉内投与した後背部に直径8mmの皮膚欠損を背部に作成した。背部の創に対しては、MESを行わないcontrol群、単相性MESを行う群、二相性MESを行う群に分けて、創の面積を測定した。実験7日目に創傷面積を比較したところ、二相性MES群はcontrol群および単相性MES群より創傷面積が縮小していた。また、組織学的観察では、二相性MESで他よりも多くの上皮化像が認められた。ステロイドはその投与により、炎症が過剰に抑制されるため、創傷治癒が遷延する。このような難治性創傷に対してMESにより創傷治癒促進効果が認められたことは、ステロイド投与患者が手術を受けた場合など、術創部に対してMESを施行することで、術創治癒の遷延を改善できる可能性があり、術後の後療法の発展に寄与するものと考えられた。