タムラ ヤスコ
田村 康子 所属 兵庫医科大学 看護学部 看護学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2021/03 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
査読 | 査読あり |
標題 | フランスにおける出産施設≪Maison de naissance≫を訪問して
-より自然な妊娠と出産への取り組み- |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 神戸女子大学紀要 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 6,19-24頁 |
担当区分 | 筆頭著者 |
著者・共著者 | ◎田村康子 |
原著者 | 田村康子 |
概要 | フランスでは近年の周産期ケア政策において,自然な妊娠・出産への回帰と周産期ケアの多様化を含め
た.2013年にMaison de naissanceという出産施設での出産を実験的に行う法案を採択,2016年より開設し, フランス連帯保健省はその効果を現在検証している.Maison de naissance は,妊娠初期から出産まで助 産師の独占的責任の下で,正常な経過が認められる妊婦を受け入れる場所と定義される.2018 年時点でフ ランスに 5 ヶ所の施設が存在し,このうちパリにある CALM とレンヌにある Parent’eizh の 2 ヵ所の出産 施設を訪問した.CALM では,1 名の助産師が 1 組のカップルを妊娠期から産後まで継続して受け持って いた.また,助産師と利用者が施設を共同運営し,パートナーシップに基づく関係性がみられた.Parent’ eizh では,母体となる周産期施設との緊密な連携のもと,助産師はチームで妊娠期から産後までカップル へ継続的に関わっていた.少子高齢化や出産のハイリスク化に伴い,周産期医療の移行期にある日本にお いても,フランスでの助産師の職能を最大に活用しようとする取り組みは参考になると考えられた. |