ヤマダ チハル
YAMADA CHIHARU
山田 千春 所属 兵庫医科大学 看護学部 看護学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2020/03 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | 介護老人保健施設で働く看護師の役割の再認識に至る経験―協働する介護士との関係を通して― |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 日本ヒューマンケア科学学会 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 13(1),39-46頁 |
著者・共著者 | 山田千春 |
概要 | 病院から介護老人保健老健施設へと移行した看護師が,介護士と協働する中でどのようにして治療に軸足を置いた役割から施設看護師としての役割の再定義に至ったか,その経験を明らかにした.看護師 10 人の語りから 3 カテゴリ,11 サブカテゴリが抽出された.彼らは【これまでの経験との違いに直面し,看護師としての役割を見失う】が,【違
いに拘り過ぎず,現状を捉え直すことにより軌道修正を図る】ことにより,【施設看護,高齢者看護の深化の中で看護師としての役割や存在意義を再確認する】経験をしていた.看護師は介護士との協働をきっかけに役割を模索し,自問する中で再定義し,キャリア継続に至っていた.このことから,再定義の経験は,関係性に基づくアイデンティティの危機であるとともにこれからのキャリアを再構築する貴重な転換点といえる.看護師の活動の場が広がる中で他職種との協働は不可欠となるため,適応支援は重要な課題である. |