タカラ コウジ
髙良 恒史 所属 兵庫医科大学 薬学部 医療薬学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2017/06 |
形態種別 | 学術雑誌 |
査読 | 査読あり |
標題 | デキサメタゾンの投与量が乳がん患者に対するドセタキセルおよびシクロホスファミド療法の皮膚毒性に及ぼす影響 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 医療薬学 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | (一社)日本医療薬学会 |
巻・号・頁 | 43(6),313-319頁 |
著者・共著者 | 北澤 文章, 藤田 佳史, 角 陽子, 上田 久美, 中山 優子, 高良 恒史, 国府 孝敏 |
概要 | 術後あるいは術前補助化学療法としてドセタキセルおよびシクロホスファミド(TC)±トラスツズマブ療法を施行した乳がん患者23例(46〜76歳)を対象とした。皮膚毒性は14例で発現した。皮膚毒性は、1および2コース目に発現する場合が多く、いずれも全体の42.9%を占めた。3コース目には14.3%が発現し、3コースまでにいずれの症例も皮膚毒性を発現した。皮膚毒性を発現しなかった群9例と発現した群14例の患者背景因子について比較し、皮膚毒性発現群でアレルギー歴のある患者および抗アレルギー薬の予防投与のない患者の割合が高い傾向を認めた。皮膚毒性の発現は、デキサメタゾンの1コース総投与量が18.6mg以下の患者では88.9%に生じたが、18.6mgを超える患者では42.9%で、有意差を認めた。デキサメタゾンによる高血糖および感染症誘発の副作用は認めなかった。皮膚毒性の重症度は、デキサメタゾンの1コース総投与量18.6mgを超える群において、Grade 2の割合が減少し、Grade 0の占める割合が有意に増加した。 |
ISSN | 1346-342X/1882-1499 |