タカラ コウジ
髙良 恒史 所属 兵庫医科大学 薬学部 医療薬学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2018/09 |
形態種別 | 学術雑誌 |
標題 | 同種造血幹細胞移植時に発現する口腔粘膜炎の重症度に影響を与えるリスク因子 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 日本病院薬剤師会雑誌 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | (一社)日本病院薬剤師会 |
巻・号・頁 | 54(9),1126-1130頁 |
著者・共著者 | 北澤 文章, 片山 実佳, 村山 和子, 森本 拓也, 上田 久美, 中山 優子, 高良 恒史, 佐原 敏之, 淵田 真一, 島崎 千尋 |
概要 | 同種造血幹細胞移植(以下、移植)時の口腔粘膜炎について、同等な治療強度の患者群を対象として重症度に影響を及ぼすリスク因子を検討した。対象はフルダラビン+静注用ブスルファン、カルシニューリン阻害薬およびメトトレキサート(methotrexate:MTX)を施行した20例とした。口腔粘膜炎は全例に認められ、重症度はGrade 1(3例)、2(3例)および3(14例)であった。前処置開始前の調査項目について、Grade 1-2群とGrade 3群の単変量解析では、年齢および予後栄養指標(prognostic nutritional index:PNI)[10×血清アルブミン(serum albumin:Alb)+0.005×総リンパ球数(total lymphocyte count:以下、TLC)]が、p<0.20の因子として抽出され、さらに、TLCが有意なリスク因子として検出された(p=0.013)。一方、前処置開始前のTLCが低値なほど、Grade 3の発現率は増大した。従って、前処置開始前のTLCは、口腔粘膜炎の重症度に影響を及ぼすリスク因子であることが示唆された。(著者抄録) |
ISSN | 1341-8815 |