カワウチ エミコ
Emiko Kawauchi
川内 惠美子 所属 兵庫医科大学 看護学部 看護学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2021/12 |
形態種別 | 大学・研究所等紀要 |
査読 | 査読あり |
標題 | 新卒看護職者のワーク・エンゲイジメントと病棟チームのワーク・エンゲイジメントの関係 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 兵庫医療大学紀要 |
掲載区分 | 国内 |
巻・号・頁 | 9(2),25-35頁 |
総ページ数 | 11 |
担当区分 | 筆頭著者 |
著者・共著者 | ◎川内 惠美子、 末神 純子、 西村 明子 |
概要 | 本研究は、新卒看護職者のワーク・エンゲイジメントに病棟チームのワーク・エンゲイジメントやバーンアウトが関係するかを経時的に明らかにすることを目的とし、4施設で働く新卒看護職者とその所属先の病棟スタッフに調査した。病棟毎に新卒看護職者と病棟チームをマッチングさせ、選択基準、除外基準から採用となった27病棟に所属する新卒看護職者1回目64名、2回目38名、3回目22名、新卒看護職者以外のスタッフ370名を分析対象者とした。新卒看護職者のワーク・エンゲイジメントと病棟チームのワーク・エンゲイジメントやバーンアウトとの関係については、入職後早期では有意な相関関係はみられなかった。しかし、入職後6か月~9カ月までは有意な相関関係は無かったが、入職後12カ月で新卒看護職の「活力」と病棟チームの「疲弊感」 、新卒看護職者の「没頭」と病棟チーム「シニシズム」 で中程度の有意な負の相関を認め、新卒看護職者は時間経過を経るとともに、病棟チームのバーンアウトと関連を示した。一方で、入職後6か月という早い段階で約1割程度の新卒看護職者が非常に低いワーク・エンゲイジメント得点を示していたことが明らかとなり、ワーク・エンゲイジメントの低い新卒看護職者は、低い得点のまま入職後12カ月まで推移していた。このことからも、ワーク・エンゲイジメントで低得点を示す新卒看護職者に対する組織的な支援や対策を検討していく必要性が示唆された。 |