カワウチ エミコ
Emiko Kawauchi
川内 惠美子 所属 兵庫医科大学 看護学部 看護学科 職種 准教授 |
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発表年月日 | 2022/03/19 |
発表テーマ | わが国の助産師がおこなう性教育に関する文献検討 |
会議名 | 第36回日本助産学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | ポスター |
単独共同区分 | 単独 |
開催地名 | 大阪 |
開催期間 | 2022/03/19~2022/03/20 |
発表者・共同発表者 | 川内 惠美子 |
概要 | 本研究の目的は助産師が性教育をおこなうことでの有用性や課題を明らかにすることである。医学中央雑誌Webを使用し、過去10年間の国内の文献検索を行った。検索用語は「性教育」と「助産師」をキーワードとし310件が該当した。分析方法は「対象者」「実施方法」「成果」「課題点」の4つの視点を含む記述を抽出し、マトリックス方式を用いて分析した。性教育の対象者は4歳頃の幼児から始まり前思春期から思春期早期にかけての子どもを中心にその保護者(祖母も含む)、教員(養護教諭を含むすべての教員や保育士)など幅広い相手を対象に実施していた。実施方法として、学校教育機関と連携し外部講師として講義を行うものが多かったが、それ以外にも市町村で独自のプロジェクトにより親子参加できるプログラムや子育て講座の一部などで行われていた。また、実施者が地域で活躍する助産師以外にも、病院勤務助産師が小中学校に出向し性教育の講義をしているところもあった。助産師が性教育をおこなうことの有用性として、専門家として命の大切さや性に関する知識を子ども達や保護者へ適切に伝えていくことができる点があげられ、子どもや保護者の自尊感情の向上に関連を示す報告も見られている。一方で、助産師が感じている課題として、多様化していく性教育の中での効果的な教育方法を工夫していくこと、教材の少なさ、そして性教育以外の助産師活動との両立に困難や負担を感じていることが明らかとなった。 |