カツラギ サトコ   KATSURAGI Satoko
  桂木 聡子
   所属   兵庫医科大学  薬学部 医療薬学科
   職種   教授
発表年月日 2023/09/18
発表テーマ 神戸市薬剤師会の新型コロナウイルスワクチン集団接種会場でのワクチン調製業務に対する取り組み
会議名 第56回日本薬剤師会学術大会
主催者 公益社団法人日本薬剤師会、一般社団法人和歌山県薬剤師会
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 共同
国名 日本
開催地名 和歌山県
開催期間 2023/09/17~2023/09/18
発表者・共同発表者 榎本大智、中村佐栄子、安田理恵子、越後洋一、堀池夕美、坂井大悟、島田貴子、桂木聡子
概要 新型コロナウイルス感染症の発生により社会情勢や生活環境が大きく変化した。新規治療薬の開発やワクチンの開発が世界規模で進められ、日本においては2021年2月より新型コロナワクチンの接種が開始された。神戸市においては、早期に接種が必要な高齢者だけでも対象者は43万人になると推定され、対象年齢を拡大した場合は約90万人が対象になることから、早急に接種を進めるために2021年5月10日から市内12か所の集団接種会場にてワクチン接種が開始となり、6月末には集団接種会場を増やし、接種時間を拡充してワクチン接種の促進を行ってきた。神戸市薬剤師会は、神戸市からの要請により市内の集団接種会場におけるワクチン調製業務への会員薬剤師の出務を決定した。調製業務開始に向けて各接種会場の接種体制に応じた必要薬剤師数を設定し、各区の薬剤師会通じて出務可能な会員薬剤師を確保、接種会場内におけるマニュアル及びワクチン調製業務手順書の整備、出務希望者へのワクチン調製業務研修会を実施してきた。
これまで、ワクチン接種に対する薬剤師によるワクチン調製についての取り組み報告はいくつか散見されているが、今回のような地域分散型かつ多数の接種会場における調製業務に対する薬剤師会の取り組みについての報告はない。本研究では、神戸市薬剤師会の神戸市内新型コロナワクチン集団接種会場におけるワクチン調製業務への薬局薬剤師の参加実現に向けた取り組みをまとめ、2021年5月10日から2023年3月末日までの集団接種会場における薬局薬剤師の参加状況を解析し、地方行政と薬剤師会の連携事業の成功例を示すことに加え、大規模な薬剤師の人材活用のモデルケースとしての報告を行う。