カタダ チヒロ   KATADA Chihiro
  片田 千尋
   所属   兵庫医科大学  看護学部 看護学科
   職種   講師
発表年月日 2013/07/15
発表テーマ ダウン症の病名告知時に母親が求める医師と看護職との役割の違い-テキストマイニングを用いた語りの分析-
会議名 第49回日本周産期新生児医学会学術集会
学会区分 全国学会
発表形式 口頭(一般)
単独共同区分 共同
発表者・共同発表者 片田千尋、西村明子、末原紀美代
概要 本研究は病名告知時のダウン症児の母親が医療職に求める支援を明らかにする事を目的とした。3歳から就学以前のダウン症児を養育する母親9名を対象とし、ダウン症の病名告知時の状況や心理、児への思い等に関する半構成面接を平成24年6月~11月に計2回個別に行った。その逐語録から、医師、看護職を表す語が出現した語りを抽出し、テキストマイニングによる量的分析とともに質的記述的にも分析し、母親の医療職への認識や医療職に求める支援について分析した。全18回の面接データ中に、医師を表す語は201回出現し、その文脈は46.8%が否定的、18.9%が肯定的に語られていた。看護職を表す語は139回出現し、50.4%が否定的、30.2%が肯定的に語られていた。これらを文脈の内容からコード化し、各コードの出現回数をみると、以下の3つの傾向がみられた。1) 医師と看護職の双方に多く出現:心理的配慮、親の会や療育機関の紹介等、2) 医師のみに出現:疾患や児の将来に関する説明等、3) 看護職に多く出現:児の様子に関する説明、育児指導。以上のことから、ダウン症の病名告知時の支援において、母親が医師と看護職に求める役割には相違があると明らかになった。